ブリーダーの仕事

犬の親子

ブリーダーというのは主に、動物や植物の交配、育成などを行っている人のことを言います。ここでは動物、特に愛玩動物のブリーダーに関して説明します。

ブリーダーには愛玩動物のブリーダーと産業動物のブリーダーに分けられます。愛玩動物はいわゆるペットのこと、産業動物は牛や豚など一般的に家畜と呼ばれる動物のことです。他に特殊なものだと競走馬のブリーダーがいます。ブリーダーに仕事は交配、育成だけではありません。常に動物の健康を気遣い、飼育場所の衛生面や動物の普段のお世話も仕事内容に含まれます。企業が生業としている場合は少なく、ほとんどが個人ブリーダーです。よって24時間365日、年中無休で働く覚悟が必要な仕事です。

いろいろなブリーダー

いろいろなブリーダー

ブリーダーにも種類があり、シリアスホビーブリーダー、シリアスブリーダー、ホビーブリーダー、バックヤードブリーダー、パピーミルと大体が以上の種類に分類されます。

シリアスホビーブリーダーは、純血種の交配を行い、動物の品質向上を目指しているブリーダーです。ある一種の血統を守り育てていく、その種が好きでブリーディングし生体の売買が目的ではない方のことを言います。シリアスブリーダーはシリアスホビーブリーダーとほとんど同義に扱われています。

ホビーブリーダーは趣味でブリーディングを行っている人のことを言います。少ない頭数でブリーディングを行い、ドッグショーに出場したり子犬の売買をしたります。

バックヤードブリーダーは素人ブリーダーのことを指します。きちんとした動物やブリーディングの知識が無い人が多いです。自分の飼っている動物の子供が見てみたい、子犬を売ってお金にしたいなどと安易な理由で、動物に負担をかけるブリーディングを行う人もいます。

パピーミルは悪徳ブリーダーともいわれ、動物を工場で生産するように繁殖させている企業やブリーダーのことを言います。パピーは子犬、ミルは工場という意味ですが、他の動物でも総称としてパピーミルが使われています。動物をケージに閉じ込め、最低限の世話もせず、産ませられるだけ産ませるやり方です。素人のバックヤードブリーダーが利益に走るか、または産ませた子供を管理しきれずパピーミルになってしまうケースが多いです。

日本には、ブリーダーの名称を特に区別するような試験が無いため、全て自称になります。そのため、きちんとした知識が無く、飼育管理も出来ていないのにシリアスブリーダーを名乗る方もいます。また、区別の仕方も人によって様々で、厳密に区別されていないのが現状です。ブリーダーを目指す以上、充分な知識と技術を学び、動物にとっても人にとっても幸福なブリーディングを行えるようになりましょう。

ブリーダーの求人

求人

ブリーダーのほとんどは個人で経営、もしくは趣味で行っているため、公に公開される求人はほとんどないといっても良いでしょう。また、個人で行っている方はブリーダーが本業ではなく、別に本業があるというのも少なくありません。求人が全く無いというわけではありませんが、その数は本当に少なく、希望する勤務地で探すとなると容易ではないでしょう。

その少ない求人を例に取ってみると、ブリーダーの給与は正社員なら月給で16万から20万、アルバイトなら時給800円から1000円程度なようです。経験や知識を持っているならもう少し上がることもありますが、取り扱っている動物の種類や勤務体制で大きく違います。一言にブリーダーといっても定番の犬や猫だけでなく、産業動物、エキゾチックアニマルといわれる爬虫類や鳥類なども含まれますので、求人内容は千差万別です。ブリーダーとしての技術や知識を養いたいのであれば、目標にしている方などの下で働けるかどうか、コンタクトを取ってみるのも良いでしょう。

ブリーダーの独立

ペットショップ

ブリーダーとして独立するにあたって必要なのは第一種動物取扱業者の登録、動物取扱責任者の配置です。第一種動物取扱業者登録のためには満たさなければいけない項目があり、動物取扱責任者は年に一回の講習を受ける必要があります。各都道府県で実施されていますので、開業する予定の都道府県に確認しましょう。この二つさせ満たしてしまえばブリーダーとして独立は出来ます。ブリーダーの知識を問われるような資格試験はありますが、どれも民間資格で必須ではありません。だからこそバックヤードブリーダーやパピーミルが蔓延っているとも言えます。しかし、近年では悪徳ブリーダーの現状が認知され始め、きちんとしたブリーダーから直接買いたい、飼育環境を確かめたいという方も多くなっていますので、資格も実績もない状態で独立するのは難しいでしょう。ブリーダーとしての知識を養うためにも、資格の一つは持っていた方が良いです。

ブリーダーに必要な資格

ライセンス

ブリーダーに必須な資格はありませんが、民間資格があります。日本ペット技能検定協会のペット繁殖指導員資格、一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会のドッグブリーダーマスターライセンスがブリーディングに関係する資格になります。また、取り扱う動物の種類によって違いますが、団体や協会に登録することで血統書を発行してもらえるようになります。

その他に持っているとなお良い資格は家庭動物販売士、愛玩動物飼養管理士(ペットケアアドバイザー)、訓練士、動物看護師です。全てを取得する必要はありませんが、家庭動物販売士、愛玩動物飼養管理士の資格は持っている方が多いです。

ブリーダーの資格が取得できる学校・通信講座

たのまな

将来ブリーダーを目指せる学校は全国に多々ありますが、トリマーや動物看護学科のカリキュラムにブリーディングが組み込まれている、という感じです。ブリーディングしたい動物の事を専門に学べるというわけでもありません。特に、エキゾチックアニマルのブリーディングを学べる所は少ないと思います。もし、ブリーディングしたい動物が決まっているなら、その動物について学べるか確認してみる必要があります。

また、ペット資格通信専門学校の日本ケンネルカレッジではマスターコースにドッグブリーダー養成専門講座、エキスパートコースにペットブリーディング学科があり、ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」にはブリーダー講座があります。主に、犬のブリーディングが学習内容になっています。猫のブリーディングに関しては「たのまな」にあるキャットケアスペシャリスト講座にて学ぶことが出来ます。

専門学校、通信講座でも大体が犬に関する事が主体になっています。もし、他の動物について学びたいが学べるところがない、現場に必要な知識を得たい、ブリーディングする動物についてもっと知りたいという時は、ショーなどに出向き、ブリーダーに直接話しをしてみるのが良いでしょう。

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