ペットトリマーの仕事とは

猫の毛で悩む

ペットトリマーとは、簡単に説明すればペットの美容師のことをいいます。普段はペットトリマーというよりも単にトリマーと呼ばれることが多いです。

「トリマー」という名称は日本では一般的ですが、諸外国では「グルーマー」と呼ぶのが一般的です。それぞれ「トリミング」「グルーミング」からきている名称で、「トリミング」はペットの毛をカットしたり抜いたりして被毛を整えることをいい、「グルーミング」はペットの被毛の手入れの総称のことと区別されています。即ち、グルーミングの中の作業の一つがトリミングなのです。

しかし、日本ではグルーミングの意味を含ませたトリミング、トリマーという言葉の方が普及していますので、ここでの説明もトリミング、トリマーで統一させていただきます。

カットだけじゃない

ペットトリマー

トリマーの仕事は、ペットの被毛のシャンプー、カット、ブラッシングだけでなく爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなども含まれています。

近年ではサービスの差別化が進み、歯磨き、アロママッサージ、温泉浴、泥パック、ハーブパック、毛染め、ペットホテルなど多様なサービスを提供しているお店も多く、そのような業務もトリマーの仕事になる場合があります。トリミングを依頼されるのは犬のことが多くを占めていますが、猫や小動物の依頼も増え始めています。犬が好き、犬に関する仕事がしたいとトリマーを目指す方が多いですが、どんな動物にも対応できるようになると仕事の幅も広がるでしょう。

また、トリマーが直接触れてトリミングを行うのはペットですが、その飼い主さんとの関係も大切です。見た目を重視しているのか、普段の手入れのしやすさを重視しているのか、それだけでも仕上がりは全く違ってきます。お客様の希望されているスタイルをきちんと把握し、それに沿った仕上がりにすることが重要です。

ペットトリマーの求人内容と独立

動物の求人

実際の求人を見てみると、応募資格にはトリマー経験者、一人で一頭仕上げられる方、専門学校を卒業した方、トリマー資格所有者のどれかが記載されている場合が多いです。トリマーの技術を持たない、全くの初心者を募集しているところはほとんどありません。中には養成所や教育プログラムのある企業もありますが、数は少ないです。トリマーとして働くためには、ある程度の知識と技術が必要になります。

ペットトリマーの月給は正社員なら13万から20万程、アルバイトなら時給700円から1000円程と決して高くはありません。年収にしても300万以下の方が多くいらっしゃいます。その原因は、まだまだトリマーの重要性が認知されていないことに加え、トリマーの主な働き口であるペットサロンは個人経営の規模が小さい店舗が多いため、あまり多くの給料が出せないというのがあります。大手のチェーン店のような所ならば安定した給料で福利厚生もしっかりしているという声が多いです。

将来は自分でペットサロンを開きたいと考えている方も多いでしょう。トリマーの資格は民間資格しかありませんので、独立して自分のお店を持つことも充分に可能です。ただし、ペットを預かりトリミングする場合には第一種動物取扱業登録する必要がありますので、各自治体に確認しましょう。お店を持たない出張専門のトリマーや自宅でトリミングを行っている方もいますから、働き方は限定されません。個人経営者で年収1000万以上という方もいるのを見ると、やり方によっては充分に稼げる仕事だと言えるでしょう。

ペットトリマーに必要な資格

資格

ペットトリマーの資格で一番知名度があるのは、JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマー資格です。一般社団法人ジャンパンケネルクラブが実施している資格試験で、C級、B級、A級、教士、師範に階級分けされています。受験するにはJKC公認のトリマー養成校に入学するか、独学で学び試験を受けるかです。養成所に入学した場合は1年目の卒業試験でC級を取得でき、4年在学でA級まで取得できるのですが、独学の場合だと、C級を受験するのに先ず2年以上JKCの会員歴が必要になります。B級を受けるためにはC級取得から2年、A級を受けるにはB級取得からさらに3年経過しなくてはいけません。受験予定がある方は早目に入会しましょう。

その他には、NPO法人JAHTA(日本動物衛生看護師協会)が主催のDGS(ドッグ・グルーミング・スペシャリスト)、CGP(キャット・グルーミング・スペシャリスト)があります。名前の通り、犬と猫の美容師資格です。単なるトリミングの試験ではなく、犬または猫の種類や特徴、衛生に関する知識、しつけ指導など総合的な知識・技術が問われます。

上記の3つが有名な資格ですが、トリマーの資格は民間資格のため、各講座や学校で独自に設けているところがたくさんあります。しかし、それぞれに細かな受験資格が提示されていますので、充分に確認して受験するようにしましょう。

ペットトリマーの資格が取れる学校と通信講座

学校で学ぶライオン

ペットトリマーになるための一番の近道はJKC公認の養成所に入ることでしょう。一般だとA級を受けられるようになるまで7年かかるのを、4年でA級まで受験出来ます。その間に充分な知識と技術も養えるはずです。

DGS・CGSが取得できる学校で有名なのがヤマザキ動物専門学校です。2年制の動物美容学科と3年制の動物看護・美容学科があります。どちらも姉妹校のヤマザキ学園大学への編入に受験資格が得られます。トリマーとしての勉強は2年制でも充分でしょうが、さらに動物について学びたい、動物看護についても学びたい方は3年制の方が良いのではないでしょうか。

トリマーの資格は通信講座でも取得できます。よく名前が上がるのはヒューマンアカデミーの「たのまな」というところで出しているトリミングプロフェッショナル講座です。トリマー1級、2級、ペット販売士、小動物看護師のライセンス取得を目指せます。テキストやDVDに加え、トリミング器具、実技に必要な実寸大のモデル犬が付いており、別途の申し込みで実技研修が受けられるので、通信では不安な実技の部分も安心です。ライセンス受験は自宅で出来るので、時間が無い、近くに学校が無いという方にもお勧めです。

その他にもスクールや通信講座はたくさんありますので、ご自分の条件に合った所を選ぶと良いでしょう。

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